この記事は臨床家としてではなく「元業界専門の業者として」の記事です。
大前提として
HPは「コスト(費用)の掛かった集客アイテムである」という事をまず念頭に置いておきましょう。
HPの内容は・・・
HPは基本的に「当事者が好き勝手書いたもの」です。
ですので基本的には「証明できない実績」だらけとなります。
「写真付きの喜びの声」
も同様です。
詳細は割愛しますが、全く信憑性に欠けるものばかりだと思ってください。
院長ヒストリーは爆盛り
「院長ヒストリー」が流行っていますが、実はあれを日本で最初に導入したのは僕です。
その記事自体が
弊社HPの特徴でした。
元々は「患者経験のある先生に、今困っている患者様に経験を伝えて欲しい」という「私の患者物語」から始まったアイデアだったのですが、
今やもう「爆盛り物語」と化しました。
多くのHPで患者経験の無い先生が「悲劇から復活した先生」となっていますし、些細な怪我が大怪我扱いとなり「途方に暮れた」「絶望した」「死を覚悟した」先生だらけとなりました。
「自分が怪我をし、この業界に惹かれ、この道を目指した」
最近ではお約束となったこの話も結構な割合で「うそ」です。
業者時代「この記事で集客できるから」と躊躇せず嘘を「解釈の問題だ」と文章化していった先生を散々見てきました。
ちなみに「本物」か「うそ」かは弊社の人間なら簡単に見抜けます。
レポート採点に慣れた人間がコピーレポートを簡単に見抜けるのと同じです。ビックリするくらい簡単にわかります。
問題は一般の患者様にはその「見分けるだけの経験」が無い事です。
実績は無視でいいです
真面目な話、実績は無視で問題ありません。
それよりも、その「先生の言葉」を探してください。大事なのはそこです。
HPはあくまで「先生を知る為のツール」です。電話では中々聞けない「掘り下げた話」をする為の場所がHPです。
HPの中にある「先生自身」を探してください。何か響くものがあれば連絡を取ってみて下さい。
繰り返しになりますが、当事者の語る実績程、あてにならないものはないのです。
だから減りません。
検索上位は「お金かけたHP」のみ
Google/Yahoo等の検索エンジンを使った情報検索。
あれで上位に出てくるのは「お金をかけたHP」です。
広告スペースも、自然検索スペースも、どちらも「お金をかけたHP」で埋め尽くされます。
ですので、正しい健康情報ではなく「如何に当院が安心できるか」という対患者様向けの説得ページとなっています。
ご注意ください。
真面目なHPは端っこ
検索上位のHPは「正しいから上位」ではなく「お金をかけているから上位」です。
「ユーザーに好まれるHPが上位となる」
こういう表現もありますが、問題は「ユーザーに好まれるという事」がどういう事かにあります。
- 1回で手術宣告を受けた腰痛が溶ける
- 1回で嘘みたいに肩が上がる様に
- お医者さんが推薦する院
ユーザーが好む(探す)のは「自分の理想通りの情報」です。
「それは無理」
と正しく伝えるよりも
「任せて下さい」
と無責任に請け負う事。
それが結局はユーザーに好まれ、検索上位に出てきています。
試しにYoutubeを見てみましょう。検索エンジンGoogleさんが運営してる動画メディアです。
実際に見てみよう
人気動画のタイトルを幾つかピックアップします。
- 10秒で首や肩こりに効く
- 超簡単!肩こりを60秒で解消する
- 3秒で首コリを消す体操
- たった10秒で腰痛を解消!
- 世界最速でやせる神ダイエット
「秒速で億を稼ぐ」と同じレベルなのですが、これが「ユーザーに好かれる情報」であり、検索上位に出てくる情報です。
ですので「質の高い情報」に触れたい場合、検索結果の5ページ目くらいまでは見ておきましょう。