【初めに】当HPの内容は全て院長個人の見解である事をご了承下さい。私自身が臨床を通して見てきたモノをお伝えしています。
産後ママの抱える問題
産後ママが抱える問題とは何か?
それは「妊婦型」にシフトしたカラダが「産後そのまま」になっている事です。成人女性のカラダへと「戻さない」まま育児や復職へと突き進む事。それが産後ママ最大の問題と言えます。
これでは不定愁訴を抱えない方がおかしい訳です。
産後ママが抱えやすい症状
腰痛 | 肩こり | 片頭痛 |
膝痛 | 足がつる (ふくらはぎ) | だるさ・疲労感 |
反り腰 | O脚 | むくみ |
太ももが太い | ふくらはぎが太い | カラダのこわばり |
これらの症状は産後のケアをキチンとしていない場合、妊娠期間中から産後に至るまでずっと引き摺る形になりやすいです。
妊娠中にカラダは上書きされていく
妊娠してから女性のカラダは「パッ」と切り替わる訳ではありません。赤ちゃんの成長に合わせてゆっくりと変化していきます。その期間はトツキトオカ(10月10日)。これはカラダのセットポイント(基準点)が上書きされるのに十分過ぎる時間です。
妊娠期間中に女性のカラダは「妊娠特化」型のカラダへとシフトされていきます。そして、その代償として妊娠期間中の女性には様々な症状がやってきます。
妊婦さんが悩む症状の一例
O脚 (膝痛) | 反り腰 (腰痛) | 足の攣り (ふくらはぎ) |
息苦しさ | 巻き肩 | 猫背 |
むくみ | 血液の循環不良 | リンパの循環不良 |
免疫力の低下 | 片頭痛 | カラダの強張り |
イライラ・不安感 | 疲労感・気怠さ | 肩こり |
これらは全て「赤ちゃん最優先」に脳が切り替わった為の副産物です。子孫を残すという最優先課題を前に、母体の都合は全て無視されます。全ては次世代の命を如何に安全に育み、無事に生み出すか。脳はその一点に女性のカラダを特化していきます。
妊娠がもたらすカラダの変化
妊娠期間中に女性のカラダに起こる変化とは何か。
筋肉と骨格は子宮を包み込む様に丸くまとまっていき(日常生活ではとても不便な姿勢)、安定性を重視した踏ん張り姿勢(O脚+膝主軸化)が定着します。そして股関節は「運動用骨格」から「支持用骨格」へと役割を切り替え、相棒である腰が股関節の分まで負担を背負います(反り腰)。
更には子宮によって押し上げられる胸郭は呼吸機能を低下させられ(息苦しさ)、重心を維持する為に上半身は丸くなっていきます(猫背)。
そして、赤ちゃんを守る為に母体の免疫力は低下させられるのです。
妊娠のメカニズムをキチンと理解すると、女性にとってこれが如何に命懸けかが良くわかります。男性は女性のカラダに起こる出来事を理解した方が絶対に良いです。女性は生き物としての強さを赤ちゃん育成と保護に全振りしています、というか「脳」によって強制的にさせられているのです。だから男性が思っている以上に色々と大変なのです。
出産はトリガーにならない
これら女性に起こる変化は全て「赤ちゃん最優先」の生理現象ですが、実はこの現象は「往復」ではありません。「片道切符」です。
つまり「出産に向けて変化が起こる」一方で「出産が終わっても自然には戻らない」という問題を抱えています。
O脚 (膝痛) | 反り腰 (腰痛) | 足の攣り (ふくらはぎ) |
息苦しさ | 巻き肩 | 猫背 |
むくみ | 血液の循環不良 | リンパの循環不良 |
免疫力の低下 | 片頭痛 | カラダの強張り |
イライラ・不安感 | 疲労感・気怠さ | 免疫低下 |
これらの症状が出産後も残り続けるのです。いずれも「妊婦型姿勢」による副産物です。
この定着した「妊婦型姿勢」は自然復帰が見込めません。トツキトオカ(10月10日)の間にセットポイント(基準点)が切り替わってしまったからです。ではどうすれば良いのか?
ここで「産後ケア」が重要になる訳です。産後骨盤矯正よりも。
施術で「妊婦型」→「成人女性型」へとカラダのセットポイント(基準点)を再度上書きする事で経産婦特有の不定愁訴は殆どが解決されていきます。
代表的なケアのポイント
当院が産後ケアで取り組む「ポイント」は以下の通りです。
足関節 (足のつり・むくみ) | 膝関節 (太ももの太さ) | 股関節 (腰痛) |
骨盤 (腰痛) | 腰椎 (反り腰) | 横隔膜 (息苦しさ) |
胸椎 (息苦しさ・肩こり) | 肩甲骨 (肩こり) | 頸椎 (首コリ・片頭痛) |
この様に殆ど全身です。
妊娠期間中に「母体を支える骨格」から「子宮を支える骨格」へと、その役割を切り替えた関節全てが調整対象となります。
産後の母体は骨盤だけ整えても話にならない状態だからです。
※産後骨盤矯正では骨盤以外は「仕込み」までとなります
特に注意すべきは「膝」と「股関節」
産後ママが特に注意すべき点。それは「骨盤」ではありません。産後ママの骨盤はとても良く動きます。赤ちゃんを守り育むという役割から解放され「待ってました」とばかりに動き回っています。
問題は「股関節」と「膝関節」です。妊娠期間中に本来の役割から異なる役割へとシフトしており、そのまま戻れなくなっています。「普通」が切り替わっているのです。
これをそのまま放置すると「変形性膝関節症」「変形性股関節症」を10年単位で育てる状態に入ります。このケースが本当に多いです。女性に「膝」「股関節」「肩」の問題が多いのは骨盤の形状よりも「産後の放置」に原因があると私は確信しています。
それ程に「産後ママ」は膝と股関節の使い方が不自然なままです。それは「歩き方」にそのまま出てきます。
若いと負担のキャパが広い
20代や30代の場合、負担へのキャパシティが広い為「痛み」や「運動制限」に至るまでにかなりの時間を要します。一見すると「長持ちしている」かの様に見えますが、虫歯が歯の内側で進行する様に、負担がカラダの内側で静かに進行しているだけですので決して楽観視はできません。若い時ほど「しっかりケア」をしておく必要があるのです。
骨や関節は1点物です。車の様に修理も交換もできません。傷ついてから慌てて対応をするのではなく、傷つかない様に大切に扱っていく事が重要です。健康は「転ばぬ先の杖」なのです。
俊カイロの産後骨盤矯正
施術項目 | 産後の骨盤矯正 |
施術時間 | 90分 |
費用 | 10,000×2 ※前払い制です |
通院リズム | 月2回完結 (基礎+仕上げ) |
備考 | 希望者は「産後ケア」へ移行可 |
【内容について】
- 全身調整がベース
- 検査数:100
- カルテ報告:あり
- 健康ピラミッド:あり
全身調整がベース
俊カイロの産後骨盤矯正は全身調整がベースとなります。それは「産後ケア」を見越した全身検査と施術を組み込んでいる為です。
当院の「産後骨盤矯正」は「基礎調整+仕上げ」の全2回で完結する様に組み立てていますが、「産後ケア」に移行する場合はお気軽にお申しつけ下さい。
どちらを選ぶにしても、とにかくカラダの状態を正しく把握して頂く事。当院の「産後の骨盤矯正」はその1点を大切にしています。
検査数は100
検査数は全身調整をベースにした「産後骨盤専用」の項目で100程度です。これは一般的な産後骨盤矯正の10倍前後になります。
当院では施術を行う対象(カラダ)を「正しく把握する」事を第一に考えています。ですので、検査の種類は「痛みを再現する」疼痛検査ではなく「カラダを正しく使えているか」の筋力検査が主になります。
カルテ報告:あり
当院では「カラダを正しく理解して頂く」事を大切にしており、初回時のカルテをLINEにてお送りしています。殆どの方が「私は普通」と考えていますが「ヒト本来の形」と比べると不自然な事が多いです。
この「自分にとっての普通」と「ヒト本来の普通」のギャップをカルテは図表化してくれます。
※初回のみです。
健康ピラミッド:あり
身体の状態を図表化したピラミッドをLINEにてお送りします。健康に至る「ブレーキポイント」が何処に潜んでいるのか、それが明確に出てきますので「課題はここか」と直感的に理解して頂けます。
23年度現在、カラダの「構造」と「使い方」の2分類で表示していますので、より課題点の所在が具体的になっています。