あくまで私自身の「臨床上の経験則」となります。
シンプルな結論
信頼関係が結べた方
この一言で全て事足ります。
以下で紹介する特徴は全てが「信頼関係が結べた」結果に過ぎません。
逆を言えば「中々改善しなかった人」の選択は「信頼関係が結べなかった」結果に過ぎないのです。
改善・回復が早い人の特徴
- リズム良く通院する人
- 正しく宿題に取り組む人
- カラダに関心がある人
この3点だけです。
この3点を満たす人は平均3ヵ月でカラダのカルテが「AA」に入ります。回を経るごとの回復ペースが早いのです。
1.リズム良く通院する人
- 初期:隔週(月2):下半身
- 中期:毎月(月1):上半身
- 後期:随時(月1~2):連結
- 安定期:年1~4:チェックアップ
キチンと身体の状態にあったリズムで通う方は早いです。
- →中々改善しない人の場合
- 初期の時点で通院リズムがバラバラなケースが殆どです。
お忙しい事もあるかと思いますが、印象としては「優先順位が低いのかな」と感じます。
回復は「向けた意識」の分だけ早くなります。
2.正しく宿題に取り組む人
宿題とは「単にやればいい」訳ではなく、身体を扱う練習(機能訓練・運動療法)でもあります。
- よくわからない場合は「聞く」
- 間違っていた場合は「修正をする」
- 正しくできているか「確認をする」
感覚を掴むまでシッカリ取り組む人は効果を120%獲得し、身体がどんどん変化します。
(注)毎日かっちりする必要はありません。「できる範囲でキチンと」で十分です
- →中々改善しない人の場合
- これが割と多いです
- 正しい形より自分の感覚を信じる
- 自分の判断で色々取り入れる
(※相談・確認無しで) - 感覚を磨こうとしない
この場合は良くて停滞、多くは悪化します。
その一方で、本人は「ちゃんと取り組んでいるのに何故?」と困惑されるケースが多いです。
これは「感覚の修正」が必要な状態でありながらその自覚が無い為に起こる悲劇です。
- 「既に自分はできている」
- 「(正しい動きが)よくわからない」
で済ませてしまう為、改善の道筋を自ら閉ざしてしまうのです。※本人は無自覚
「今、わからない」はさしたる問題ではありません。
「理解しようとしない姿勢」
が大問題なのです。なお、意外なことに「何処に行っても良くならない」と真剣に悩んでいる方にこのパターンが多いです。
3.カラダに関心がある人
最も重要なポイントです
カラダに関心がある人は身体の声に耳を傾けます。
何が問題で、何をすべきなのか。
自分の中で理解(納得/得心)が進むので回復も定着も早いです。
- →中々改善しない人の場合
- 「痛みにしか関心が無い」場合、即効性のある対症療法を好まれます。
結果「再発の度にパキポキ」という「再発ループ」に陥るケースが非常に多いです。
短い周期で繰り返されるパキポキによって関節は緩み、グラグラになっていきます。
即効性の代償として支払うには余りにも大き過ぎる代償です。
この慢性化は組織(靭帯等)の塑性変化(2度と戻れない)を伴うので非常に厄介な慢性化と言えるでしょう。