自分を使い切って生き抜く事。それは健康を「攻める」という事。

暗記は「入口」に過ぎない

暗記は初めの一歩

後進指導に関わる様になって気付いた事があります。

「暗記・模倣で終わる先生が多い」

これです。

教えられたことを暗記し、それを模倣する。

終わり。

これはとても勿体無い事です。

技術は段階的に学ぶもの

技術を学ぶとき、最初に迎えるのは「暗記と模倣」です。これは間違いではありません。大正解です。

問題はそのあと。

暗記し模倣ができたら「理解」の準備ができたという事。

ここから「自分のモノにする」作業が始まります。

  • 理解
  • 分解
  • 再構築

この3段階の始まりです。

→「理解」とは
1つ1つの言葉、動作が持つ「意味」を考えていく作業に入りましょう。理論・動作には必ず意味や目的があります。無ければ削ぎ落されているはずです。

その「意味・目的」を理解し自分の言葉で表現ができる事。それが「理解」です。

→「分解」とは
技術における「一連の流れ」を全てパーツ単位に分解していきます。

有機的に繫がり合った技術を「分解する」過程はとても勉強になります。

分解するだけ「分岐点」の存在に気付けるはずです。

→「再構築」とは
「理解」し「分解」したパーツを自分で「再構築」します。

全く同じものを再現できれば「技術が溶け込んだ」という事です。

「分解」過程で見つけた分岐点から自在に技術の派生・発展・枝分かれが可能になります。

ここまでくると「技術」を状況に対応させて任意の再構築が可能になります。

「借り物」で終わらない事

この様に「技術を自分のモノにする」という事は「段階的」なものです。
ただ「暗記して真似る」では単なる「借り物」に過ぎません。

それでは技術の真価を発揮できないのです。

最低でも「理解」までは進めましょう。でなければ「技術の使い処」がわからないまま使う形になります。

→「使い処」がわからないとは
技術セミナーあるあるです。

「腰痛にはテクニックA」

この様な形で学んだ場合、あらゆる腰痛に対して「テクニックA」を提供し続けるパターンです。

同じ技術と同じ症状で「改善する人」「改善しない人」に二極化され、施術家は困り果てます。そして新たなセミナーを巡るという悪循環に陥るのです。