5.院長、強行突破を図る
「あと1日」を支えに乗り切ろうとした金曜日。
朝起きても症状は「ゼロ回答」という予想通りの結果に。
ここで院長の認識に変化が起こります。
「全く回復しない」のではなく「悪化が止まらない状況」なのだと。
「これはいつもと違う」
院長は考えます。
「今日を乗り切れば実家で休める」というよりも「今日もまた悪化して実家で動けなくなる」方がマズイと。
「月曜日にはいつも通り会社に行く」前提の考え方です。
サラリーマンとしては当然の思考でしたが、それが仇になったとも言えるでしょう。
院長、強行突破を図る
月曜日には名古屋本社に出社せねば。だがしかし「腰のトラブル」が大阪で顕在化しては身動きが取れなくなる。
となると、話は早い。多少のトラブルがあったとしても「出勤が可能な距離にいるべき」だ。
院長はこう判断し、その日のうちに名古屋へ帰る事にしたのです。※今なら正反対の判断をします。実家なら動けなくなっても何とかなる、と。
恐るべし新卒2年目の義務感と責任感。健康よりも出社を選んだのです。