6.院長 VS 新幹線の座席
「判断を誤ったかも」
自分の腰が予想以上に悪化していると思い知ったのは新幹線の中でした。
新幹線のイスってこんなに腰に優しくなかったの?初めて知る事ばかりです。
打ち合わせ中の着席は耐える事ができたのに新幹線のイスの方が辛い。想定外でした。
万が一に備えて「コルセット」を装着していたのですが、腰の負担は軽減されるものの「腰が固定される=伸びない」という副産物も。
腰が伸びないと腕に頼る動作になってしまうのですが、そもそも腰が伸びないと腕が伸ばせない。
え?詰んだ?
座席に座ればこっちのもの、そう思っていたら状況は正反対でした。
立ち上がれない。
立ち上がろうとしても腰が伸ばせない。足の力で持ち上げようとしても腰がすわらず激痛が走る。
ここでコルセットを外せばもっと蟻地獄にハマる気しかしない。前の座席を掴んで立とうとするも手が届かない(腰が伸びないので手が伸ばせない)。
これ、名古屋で降りれるの?
完全に想定外のミッションが追加されました。どんどん近付く名古屋を前に額には脂汗が滲み出てきます。
- 何故、中央付近の席に座ったのだ
- 何故、先頭車両に乗車したのだ
己の判断を悔やみつつ、どうすれば華麗に立ち上がり、飄々と降車できるのか。それだけを考えて試行錯誤を続けました。
生き恥だけは晒したくない
その一心で方法を編み出し何とか名古屋で下車。
名古屋よ、
私は帰ってきた!
余りの嬉しさにアナベル・ガトーごっこをして帰宅。
「耐えたーーーーー」
自分で自分を褒めながらぐっすり眠りにつきました。※甘い